銀行印や角印って必要?


 皆様からよく受ける質問に
というものがあります。

 これから会社を経営していくにあたって、印鑑の扱い方は非常に大切です。会社の命運を左右する場合もありますので、ここで詳しく説明させて頂きます。

 前のページでも述べているように各印鑑の用途は、
代表印
(会社実印)
法律で実印の押印が要求されている場合や、会社にとって超重要な契約書への押印に使用される
銀行印 金融機関への口座開設やそれに関連する手続(お金の引出や小切手・手形関連)への書類に押印される
角印 領収書や請求書、実印の押印の必要がない契約書等への押印に使用される
となっています。

「自分一人で会社を設立した。社長は私だ。従業員もいない。自分一人でありとあらゆることを判断し、すべての仕事を自分でやっていくのだ。従業員も雇うつもりはない。」

ということならば、印鑑は「代表印(会社実印)」だけで構いません。
なくさないように、印鑑を欠けて印影を変えないように、大切に扱いながら使用してください。

 しかしながら、上のような志で会社を設立される方はまずいないでしょう。

最初は
   「社長一人、従業員ゼロ」
でも、
   『いつか従業員を雇って大きく商売をするのだ!』
と希望を抱かれているのが、普通だと思います。

 印鑑が代表印(会社実印)の一本しかないと、事業が軌道に乗り、大きく飛躍しようというときにちょっとした問題が起きてしまうのです。

ならば、重要な契約書への押印も、銀行へお金を下ろしに行くのも、請求書や領収書に印鑑を押すのも、すべて「社長本人」が行うことになります。社長本人が責任を持って印鑑を押しているので、会社実印を領収書に押していたとしても、特に問題はありません。

 問題が出てくるのは業務が忙しくなってきて従業員を雇ったときからです。

といって、大切な会社実印を従業員に渡せますか?
といって、大切な会社実印を従業員に渡せますか?

 会社の実印があれば、
  1. 金融機関からお金を借りることができます
  2. 不動産の賃貸借、売買ができます
  3. あらゆる契約書に印鑑を押し、「有効」にできます
と本当にいろいろな事が可能になってきます。
(会社は言葉を発することができません。そのため、「会社実印を押す」という行為が会社の意思表示手段となっているのです。)

 「勝手に従業員が会社実印を押したんだ」という言い訳は通用しません。『従業員が勝手に押せる状態にしていた社長が悪い』ということになります。

 かといって、あらゆる書類への押印を社長本人が行うことも、時間的に不可能です。請求書や領収書への押印が1日に2〜3枚ならば可能ですが、枚数が増えれば増えるほど「これは社長のする仕事か?」と思えてくるようになるでしょう。

銀行印や角印にも大切な役割があります

 印鑑を使い分けるということは「会社のリスクヘッジ」の一環です。
弊社を例に説明すると、

代表印(会社実印)

 代表印(会社実印)は何度も説明しているように会社で最も重要な印鑑です。
押印される書類は会社にとって「超重大事項」となります。従業員が、

   「この書類に印鑑を押そうか、どうしようか・・・」

と判断することはまずありませんし、社外へ持ち出す事もあり得ないので、従業員はこの印鑑が何処に保存されているかさえ知りません。置き場所(隠し場所)を知っているのは弊社役員の2名のみです。

銀行印

 弊社は従業員の人数もまだ一桁の発展途上の会社ですので、銀行に行って頻繁に現金を下ろしてくる必要もありません。よって、銀行印を従業員に渡す必要もありませんので、代表印と一緒に厳重に保管されています。

 従業員が増えて、銀行取引を従業員に任せることになったとしても、銀行印のみでできる取引は「預金通帳から現金を引き出す」程度のことしかできませんので、万が一『横領』という事態が発生したとしても損害を「預金の額」の範囲内で抑えることが可能になります。

 このように、会社実印と銀行印を分けることで、 という再起不能に陥る事態を防ぐことができます。

角印

 弊社で一番『雑』な扱いを受けているのは「角印」です。
 請求書や領収書への押印はかなりの頻度で発生しますし、役員がそんな雑務に携わり続けるわけにもいきません。使用しやすいように机の上に朱肉と印鑑マットとセットにして置かれています。請求書や領収書を郵送する従業員が勝手に「ポン」と押しています。

 角印は登録されているわけではないので、法的効力はありません。角印を実印と間違えて何かしらの行動を起こした人がいたとしても、
ということになりますので、悪用される心配もありません。

会社実印が欠けることも防げます

 また、会社実印の使用頻度を減らし、大切に保存しておくことで「印影の保護」も可能になります。

 大切に使用していたとしても、落としてしまったり、机の縁に当ててしまったり等「印鑑が欠けてしまい、印影が変わってしまう」リスクが伴います。

 会社実印は「法務局に登録されている印鑑」ですので、印鑑の縁が欠けてしまった場合は、新しく作り直し、また登録し直さなければならない、という『手間』も発生してしまうのですが、角印は何処にも登録されていませんので、欠けてしまったとしても作り直すだけで済みます。

 以上、印鑑を3種類に分けて作成しておくメリットを説明させて頂きました。
 値段は1本だけ買うのに比べると約3倍となりますが、最初のちょっとした負担でこれだけリスクを減らせて、作業効率も上がるならば、ものすごくお得だと思うのですが、いかがでしょうか?

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