登記すべき事項とは?
「登記すべき事項」とは、その名の通り登記簿謄本に記載される事項をまとめたものです。
記載する内容は、これまでに作成した定款や各種決定書などで決まっている事項をそのまま記入するだけです。ただし、間違いは絶対に許されません。一字一句を正確に、パソコンに標準搭載されているテキストエディタ(メモ帳など)にて入力していくことになります。記載が少しでも違うと修正を法務局から求められ、登記が完了しません。
テキストデータを作製する際の注意点
- 電磁的記録媒体の種類は、「日本工業規格X 0606形式又はX 0610形式に適合する120mm光ディスク」と定められています。一般的に普及している言葉に置き換えると「CD−R」や「DVD−R」となります。
- テキストエディタ(メモ帳など)で使用する文字コードは、「シフトJIS」を使用します。なお、全ての文字を「全角文字」で入力する必要があります。使用する文字の色は黒色です。
※Windows10に標準装備されているメモ帳では「シフトJIS」が選択できません。この場合は「ANSI」という文字コードを選択してください。 - テキストエディタ(メモ帳など)で使用する文字フォントは、「MS明朝」や「MSゴシック」等いずれのフォントを使用していただいても構いません。
- 使用する文字は、「Windows端末」で内容を確認することができるもので作成します。特に@AB等の文字(機種依存文字)は、OSが異なると文字化けすることがありますので使用しないようにします。
- タブ(Tab)は使用厳禁です。字下げや文字の区切り等により空白が必要な場合は、スペース(全角)を使用します。
- 作成したファイルは、テキスト形式で記録しします。ファイル名は、「(任意の名称).txt」とします。
(例 合同会社わんことうさぎ設立.txt) - CD−RやDVD−R等の電磁的記録媒体には、フォルダを作成してはいけません。直接、作成したテキストファイルを保存してください。
- 1枚の電磁的記録媒体には,1件の申請に係る登記すべき事項を記録してください。
(2つ同時に会社を設立するので、2つのテキストファイルを1枚のCD−Rに保存する、みたいなことは出来ません) - テキストファイルを保存したCD−R等の電磁的記録媒体には、設立する会社名を記載した書面をはり付けてください。
※付箋に会社名をボールペンで記載し、その付箋をセロテープでCD−R等の電磁的記録媒体の表側(上側)に貼り付けます。
以上の決まり事は必ず守ってください。
テキストデータの見本(合同会社の場合)
- 商号を正確に記載してください。「合同会社」を略してはいけません。なお、フリガナの記載は不要です。
- 本店所在地を正確に記載します。
- 「公告の方法」を定款の条文どおりに記載します。定款の第4条ぐらいに記載されています。
- 定款第2条の目的を記入します。文字の表現は、定款の記載と一致させてください。
- 「資本金の額」を記載します。定款や資本金を決定した書面と相違がないようにしましょう。
- 「社員に関する事項」ですが、
- 代表社員になる者の氏名
- 他の業務執行権限を持つ社員の氏名
- 業務執行社員を全員記載したら、代表社員の住所と氏名を記載します。
- 「登記記録に関する事項」は 設立 と記載します。
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行政書士甲子園法務総合事務所 代表
【藤井 達弘】
起業支援コンサルタントとして皆様の会社設立をバックアップいたします。
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日本実業出版社の「経営者会報」に4ページにわたり、適正な資本金について執筆いたしました。
女性起業家や起業家のたまごなど、頑張る女性を応援するマガジン『Born to win』に掲載されました。